梅が満開です。椿も徐々に開花を始めました。 コブシの固い蕾をヒヨドリがついばみに来ています。
あと、ひと月もすれば、自然界には野鳥たちの食べ物も増えるのでしょうが、今はまだ正 念場だと思います。 真福寺では『野鳥の餌』というのを毎朝、境内のあちこちにお供えしています。 そう、これはお供えです。
毎年、大袋でかなりの量を、梅や桜の窪みや枝、灯篭の火袋、石塀の上に撒きます。りんごやミカンもおすそ分けします。 スズメやシジュウカラ、メジロ、ジョウビタキ、シメ、アトリ……、それぞれ高い声で、 さえずりながら朝ごはんです。 ここには、美味しいものがいっぱいあると知った野鳥たちは、春も夏も、秋にも、やってきて害虫を食べます。
おかげさまで、真福寺では樹木に殺虫剤を撒く必要がありません。 鳥も、人間も幸せ。